日本人のフルーツの消費量は、先進国の中でも最低レベルで少ない。
世界で突出した品質とバラエティを誇り、品種開発面においてもトップランナーであるにもかかわらず、である。
食べ方、或いは食べるタイミングに、欧米と比べて少ない理由があるのではないかと考えた。
先ず、日本は飲料水に恵まれている。フルーツが水代わりという事はない。
ワインもぶどうの消費量にカウントされているので、ワインをそこまで飲むこともない。
肉食が増えたとは言え、バランスを取るための野菜やフルーツの量も、比べれば知れている。
和食ではあまりないが、欧米では、しばしば食事中にフルーツが登場し、そのタイミングでかなりの量を彼らは消費する。
焼いたり煮たりソースにしたり、調理の味付け(甘味と酸味)にまで使い、香りもふんだんに取り入れる。
そこでふと気が付いた。料理の味付けに砂糖を使うか否かが分かれ目かも。
同じように砂糖を使う中華料理も、酢豚くらいしかフルーツの登場は思い浮かばない。
食べ方が違うのだから、消費の量の少なさを単純に悲観することはないのかも知れない。